アダストリアの健康経営

<目次>

方針
体制
取り組み
健康関連指標(データ)

方針

健康経営宣言


2022年4月、アダストリアグループは、「健康経営宣言」を制定いたしました。当社は創業以来、企業理念に「なくてはならぬ人となれ なくてはならぬ企業であれ」を掲げています。
健康経営を推進することで、従業員が安心して働きやすい環境の整備を更に進めるとともに、従業員のみならず、従業員の家族、お客さま、株主さま、お取引先など、事業を通じて、社会全体のウェルビーイングに寄与することを目指してまいります。


健康経営スローガン


Play fashion!  Play wellness!
~ファッションと人生を楽しんで、もっと健康に、もっと自分らしく~

アダストリアグループが創業から一貫して目指しているのは、お客さまに“ワクワク”を提供することです。
ミッションである「Play fashion!」は、ファッションによって、人々の心を豊かにし、幸せにするという、私たちの変わらぬ使命を表しています。
ファッションを楽しむためには、健康であること、そして自分らしい豊かな時間を、家族や大切な人と共に長く過ごせることが必要だと、私たちは考えます。
私たちは、会社、健康保険組合、従業員が一体となりあらゆるステークホルダーとともに健康経営を推し進めることで、一人ひとりが 健康で、自分らしく、“いきいき”と輝きながら働ける環境をつくり、世界中の人々の豊かな生き方に貢献する企業グループを目指してまいります。 

制定日 2022年4月1日
株式会社アダストリア 代表取締役社長 木村治




方針


  • 健康増進、疾病予防、福利厚生の拡充を図り、「いきいき」と永く働くことができる安心安全な環境を整えます。
  • 女性や若い世代の比率が高く、全国に在住する多様な雇用形態の従業員ニーズに合わせ、一人ひとりのライフステージに寄り添います。
  • 「こころ」と「からだ」をみずから健康に導くリテラシーの習得を通じ、楽しみながら健康維持・増進に取り組める健康重視の企業風土を醸成します。

健康経営戦略マップ

私たちは、一人ひとりが健康で自分らしく、“いきいき”と輝きながら働ける環境をつくるために、健康への投資と目指す姿を健康経緯戦略マップにまとめ、積極的に健康経営を推進しています。


体制


健康経営推進体制

「健康づくり責任者」を社長とし、専任部署である「健康経営推進室」を設置。会社が行う「健康経営」とアダストリア健康保険組合が行う「データヘルス計画」を協働し、コラボヘルスにより従業員の健康づくりを実現して参ります。さらに、グループ従業員が参加する「Adastria Wellness Committee(アダストリア ウェルネス コミッティ)(※)」を設置し、従業員自ら健康増進活動に取り組む環境を醸成します。

(※)Adastria Wellness Committeeについて
「Wellness(ウェルネス)」に高い関心がある従業員を募り、健康経営施策立案のための従業員の声を集約し、決定した施策を社内に波及させる役割を担います。



労働安全衛生の状況

衛生委員会の活動

従業員が健康で安心して働ける労働環境の維持に取り組んでいます。
従業員代表者と衛生管理者、産業保健スタッフ等で構成されたメンバーで安全衛生活動計画を策定しPDCAサイクルを意識しながら、毎月開催されています。
各職場からの意見を出し合うことや、産業医や保健師が時期に応じた健康講話を行うなど、健康関連施策に対し協議をしています。

取り組み

健康課題

健康経営の方針に基づき、以下の3点を重点課題とし従業員と向きあい対応をしてまいります。 

  1. 女性特有の健康課題
  2. メンタルヘルス予防
  3. 疾病予防・健康増進

健康課題に基づいた健康指標

社員の健康診断の結果、働き方のデータ、ストレスチェックなどを分析し「女性特有の健康課題」「メンタルヘルス予防」「疾病予防・健康増進」からそれぞれ3つ、健康課題を重要な健康指標として位置づけ、健康保険組合とのコラボレーションによる改善施策を実施し、毎年効果測定を行い健康経営をPDCA運用しながら健康課題の解決を目指します。



女性特有の健康課題 婦人科がん受診率
乳がん51.2% 
子宮がん48.8%
貧血有所見者率    
19.2% 
(Hb12以下)

低体重(やせ型)  
22.3%
(BMI 18.5未満)

メンタルヘルス予防 ストレスチェック受検率
90.5%
高ストレス者率
8.3%

ストレスチェック総合リスク
81
(全国平均100)

疾病予防・健康増進 健康診断率
92.8%
健診有所見者率
47.1%
BMI基準外割合
31.1%
(BMI 18.5未満/25.0以上)

2023年度データ(2023年4月~2024年3月)

主な取り組み


  • 健康相談窓口「こころとからだの保健室」の設置
  • 健診受診高リスク者に対して産業医療職によるフォローを実施
  • 健保組合とのコラボヘルス強化
  • 健診医療機関の拡充
  • 各種健康増進イベントの実施
  • 健康推進委員会「アダストリアウェルネスコミッティ」の活動活性化
  • ストレスチェック高リスク部署への産業医・保健師によるフォロー実施


<健康相談窓口「こころとからだの保健室」を新設>


健康経営推進室では、2023年11月よりすべての従業員が利用可能な健康相談窓口「こころとからだの保健室」をスタートしました。
メンタルヘルスやフィジカルヘルスに関する悩みについて、専門的な外部相談員や産業保健職(産業医・保健師)だけでなく、店舗勤務やエリアマネジャーの経験がある専任の女性スタッフに相談可能です。チャットツールを用いることで、プライバシーや匿名性を担保しながら気軽に相談できる仕組みを構築しています。



<ヘルスリテラシーを高める管理職向けセミナーを開催>
-女性の健康課題やメンタルヘルスなど、テーマ別に理解促進の機会を提供‐


当社は期間雇用者も含めた従業員の女性比率が8割と高く、全国の販売スタッフには若い社員も多いため社員の健康課題に特徴があります。
2023年度は部下をもつリーダー層を対象にヘルスリテラシーを高めるセミナーを開催し、婦人科系疾患・生理・不妊治療といった女性特有の健康課題や、メンタルヘルスについて基礎知識を学び、誰もが働きやすい職場づくりに向けて健康課題とどのように向き合うべきか理解を深めました。



メンタルヘルス予防 ~働き方とストレスチェックの状況~


「メンタルヘルス予防」を重要な健康課題の1つとしています。ストレスチェックを50名以下の事業所(全店舗)で実施することや、部署単位での課題把握、全従業員が気軽に利用できる健康相談窓口の設置をし、メンタルヘルス予防に力を入れています。



2022年 2023年
ストレスチェックの受検率 86.7% 90.5%
高ストレス者率 8.9% 8.3%
ストレスチェック総合リスク 81 81
法定外労働時間
(1ヵ月あたり)
5.6時間 8.0時間
年次有給休暇取得率 59.7% 60.7%
年次有給休暇平均取得日数 10.3日 10.6日


社外との健康経営連携

アダストリアグループはサプライチェーンを支える大切なパートナーであるすべての取引先と、更なる事業成長およびサプライチェーン全体での付加価値向上を目指しています。健康経営推進を通じた従業員ウェルビーイングの実現に向け、企業の垣根を超え連携しながら取り組みを行っています。


協業の一例


<株式会社NTTデータ×アダストリア>


「女性の活躍と健康」をテーマにNTTデータ様とアダストリアによるパネルディスカッションを実施。


実施内容


  • 2社の男女比率や平均年齢、産休・育休取得者のデータの共有
  • ダイバーシティや女性活躍に向けた取り組みの事例紹介
  • それぞれの企業の実情や、女性の働きやすさや健康に対するディスカッション


健康経営イベント施策


従業員向けの健康施策を実施
(一例)
 ・WELLNESSDAY
 ・ストレッチ
 ・アロマヨガイベント
 ・カゴメべジチェック 




健康経営の実現


経済産業省と日本健康会議が共同で運営する健康経営優良法人認定制度において、「健康経営優良法人(大規模法人部門)」に2023年から2年連続で認定されております。


健康関連指標(データ)

業務パフォーマンス指数



2022年 2023年
プレゼンティーイズム ※1
出勤しているが、健康上の問題で完全な
業務パフォーマンスが出せない状況
83.0% 81.5%
アブセンティーイズム ※2 傷病による欠勤日数 3.5日 4.8日
ワーク・エンゲージメント ※3 仕事に関連するポジティブで充実した心理状態 4.01点 4.02点

測定方法
 ※1 従業員アンケート調査の結果。 SPQ(Single-Item Presenteeism Question 東大 1 項目版)を使用。
     病気やケガが無いときに発揮できる仕事の出来を100%として、過去4週間の自分の仕事の評価 (全国平均84.9%)
 ※2 従業員アンケート調査の結果。病気による休暇取得の日数。
     過去1年間で心身の不調により、就労が困難な欠勤や休職など、業務自体が行えない状態の日数の平均。
 ※3 従業員満足度調査の結果。「熱意・没頭・活力」を把握する内容にて集計。
     従業員満足度調査「総合満足度」(5点満点)

健康関連指標の推移



健康管理指標 2022年 2023年
定期健康診断受診率 85.7% 92.8%
婦人科がん受診率
 乳がん
 子宮がん


51.2%
48.8%
健診有所見者率 44.8% 47.1%
貧血有所見者率
 男性:Hb13以下
 女性:Hb12以下

1.4%
16.6%

1.9%
19.2%
健診ハイリスク者の管理率(個別受診勧奨) - 100%
BMI基準外割合(BMI18.5未満/25.0以上) 30.7% 31.1%
女性の低体重(やせ型 BMI18.5未満) 23.5% 22.3%
ストレスチェック受検率 86.7% 90.5%
ストレスチェック高ストレス者率 8.9% 8.3%
ストレスチェック総合リスク(全国平均100) 81 81
喫煙率 19.5% 20.1%
運動習慣者率 12.3% 13.5%
従業員のヘルスリテラシー(セミナー実施回数) 1回 2回