私たちの重要なビジネスコンセプトは「マルチブランド、マルチカテゴリー」という強みを活かし、豊富な商品・サービスのラインナップを通じて、一人ひとりの人生に長く寄り添えるファッションを提供することにあります。お客さまに寄り添った接客はもちろんのこと、年齢、性別、体型や嗜好の違いや障がいの有無など多様な個性があることを当然のものとしながら個性が輝くファッションの提案を通じて、インクルーシブな社会の実現を目指します。アダストリアのミッションである「Play fashion!」のもと、すべてのステークホルダーの皆さまの自分らしいライフスタイルづくりに貢献します。
多様性の理解促進に向けた社会への取り組み
誰もが個性を輝かせながら毎日をワクワクした気持ちで過ごすことができるよう、ファッションを通じた多様性の理解促進に向けた社会への啓もう活動を行っています。国内最大級のLGBTQ+の祭典「東京レインボープライド」や、「九州レインボープライド」への参加や協賛、カミングアウト・フォト・プロジェクト 「OUT IN JAPAN」の活動支援もその一環です。
LGBTQ+フレンドリー企業として
LGBTQ+をはじめとするマイノリティへの理解促進のため、社会への啓もう活動やジェンダーレスファッションの認知を拡大していきます。現在まで、当社制度で公平な福利厚生の適用ができるよう、配偶者の定義に「同性パートナー」を認める文言を追加するなど社内規定を改定しました。2022年からはマイノリティへの理解促進を目的に、国内全店舗の従業員がオリジナル研修動画を視聴し、店内にレインボーフラッグを掲げる「アダストリアプライドマンス」を実施しています。こうした取り組みが評価され「PRIDE指標*」の最高位であるゴールドを4年連続で受賞しました。今後もLGBTQ+フレンドリー企業としてファッション業界をリードしていきます。
*PRIDE指標…任意団体「work with Pride」が2016年に策定した、日本初の職場におけるセクシュアル・マイノリティへの取り組みを評価する指標
インクルーシブファッションの理解と推進
障がい、年齢、ジェンダーなどに左右されず、すべての人々がファッションを通じて自らの個性を輝かせることを目指し、インクルーシブファッションプロジェクト「Play fashion! for ALL」を推進しています。2022年度は、「障がいの有無に関係なくすべての人がもっとファッションを楽しむ」をテーマに、障がいをもつインフルエンサーや介助職の人々を招待したイベントを開催。今後の商品開発やサービスに活かすことを目的に、困りごとや悩みに関する意見交換を行ったほか、6つのブランドと共同しファッションの楽しさを実際に体験していただきました。これからも様々な立場の人の視点や思いを大切にしたファッションを生み出します。
ファッションを通じた次世代の育成
ファッション業界の次世代を担う人材の育成を目的に、商品企画等の体験ができる企業見学を開催しています。2022年度は関東近郊に住む高校生13名が参加しました。実際の業務に近い体験をしていただくため、全2回のプログラムで構成しています。当社のデザイナー、パタンナーやマーチャンダイザーの約20名の従業員がアドバイザーとなり、参加者が思い描く理想の洋服を制作しました。その他、当社のサステナブル商品に関する講演や、最新のトレンドに関するグループワーク、店舗訪問による研修なども行いました。参加者からは「自分の夢に一歩近づいた」「将来のビジョンが明確になった」との声をいただいています。