モデルやヨガインストラクターなど、さまざまなジャンルで活躍する野沢和香さん。雑誌の特集でベイフローのアイテムを着てもらったことをきっかけに、これまでに何度もコラボアイテムをつくってきました。2020年からは、ベイフローから生まれる新しいウェルネスブランド「HEREIAM(ヘレイアム)」のディレクターにも就任。常に新しいフィールドへと挑戦を続ける彼女の「Play fashion!」な姿勢をご紹介します。
どんなライフスタイルにもハマる、
着心地のいい一着を。
「HEREIAM」は、スポーツをもっと身近に感じてもらいたいという想いから生まれたウェルネスブランド。スポーツはもちろん、デイリーでもオシャレに着られるアイテムばかり。スポーツって、既に習慣化している人もいれば、全然やらない人もいるし、子育てがあってなかなかできないという人もいて、環境は様々。どんなライフスタイルの方にも、どんなシーンでも、気軽に取り入れられるブランドにしたいと思ってつくりました。すべて「飛行機のフライト中に着ていたくなる着心地」を目指しているので、ぜひ実際に着てみてほしいですね。今私が着ているスウェットも、まるでマシュマロの上に座っているみたいにふわふわ!他にもいろいろこだわりがあって、体のラインを拾わないようパンツのゆとりを出したり、膝が出ないようにしたり、華奢に見えるよう縫製を工夫したり、もちろん大前提として動きやすさはマスト!……話しだしたら止まらなくなってしまいますね。(笑)とにかく、私が服を着るときに気になるところは、全部解消できるように頑張りました。
こだわりも、パッションも、
全力を注いでできたブランド。
私とベイフローの関係は、ブランドができた当初からずっと続いているんです。当時所属していた雑誌がブランド誕生初のタイアップをしたときにモデルを担当させていただきました。あのとき、プレスの方がベイフローの魅力をものすごく熱く語ってくれたのが印象的でした。とにかくパッションがすごくて!何度か撮影をするうちにコラボの話をいただいて、6年間一緒に物づくりをさせていただきました。一生懸命取り組んでいたら、ディレクターとしても呼んでもらえて。とは言え、私は服をつくるプロではないですし、今までのコラボとは違って、ブランドの名前やコンセプトをゼロから作る大役。おまけに、製作期間と自粛期間が重なってしまったこともあって、やり取りや作業はほとんどオンライン。正直、想像を絶する大変さでした。(笑)でも、とにかく引き受けたからには私もパッションで乗り越えよう!と決めました。専門用語や技術的なことがわからないなりに、自分の伝えたいイメージの雑誌や写真をとにかく大量に集めて会議で見せたり、縫製の知識も全然ないし、うまく言葉にできないことは、「ここをあと何センチこうしたい!」と、サンプルを安全ピンで仮留めしたままデザイナーさんに送ったりしていました。そんな状況でも、みんな私のやりたいことにとことん付き合ってくれたんですよ。「ちょっとでもよくしたい!」「こだわりは捨てたくない!」という風にチーム一丸となって、本当に、発売ギリギリまでつくっていましたね。その分、とっても愛溢れるいいものができたと感じています。
カラダを動かせば、心も動いてくれる。
あの感覚を、みんなに伝えていきたい。
今でこそ、カラダを動かすことが大好きな私ですが、もともとは運動が大嫌いなタイプ。それを変えてくれたのが、サーフィンとの出会いでした。初めて挑戦したときは、波に飲まれないよう、息ができるよう、とにかく“今その瞬間”に必死!でも、そのおかげでそのときの悩みがぜんぶ吹き飛んじゃって、心がすごくスッキリしたんです!いつもザワザワ忙しかった心が、カラダに帰ってきた感じ。『カラダが心を動かしてくれるんだ』って、それにすごく感動して、カラダを動かすことが日常になっていったんですよね。ヨガはもっと気楽に、同じような心とカラダに良い効果を与えてくれるんです。例えば、生きていると、嬉しいこともあれば嫌なこともありますよね。嫌なことはなくなりはしないけど、ヨガを続けていくと、そういった出来事を冷静に捉えられるようになって、より楽に生きられるいうか。何をしていても悩みで頭がいっぱいになったり、その場の感情に翻弄されるような事が減ると、たとえ嫌な事があったとしても目の前の一瞬を楽しめるようになれるんです。
私生活でも仕事でも、もちろん「HEREIAM」の物づくりでも、私がヨガにすごく助けられました。だからこそ、カラダを動かす楽しさや、それによって心が動く瞬間をたくさんの人に伝えたいんですよね。
ちょっと新しい自分を見つけた瞬間。
それが、「Play fashion!」になる。
私は普段から決まったスタイルを着ることが多いんですが、ちょっと違った組み合わせを選んでみたり、普段なら手にとらないアイテムにふと挑戦してみたり……そういう瞬間を楽しんでいたりもするんですよね。「ぜんぶ新しい私になる!」みたいな大げさなものではなくて、「ちょっと新しい自分を見つける」感じかな。いくつになっても遊び心を忘れないその感覚が、「Play fashion!」なんじゃないかな。「HEREIAM」も、普段はコンサバやモード系の服を着る人たちが、「このぐらいのストリートっぽさなら挑戦できそう」とか「スポーツをはじめるならこれが着たい」と思ってもらえるものを目指してつくったもの。「HEREIAM」を着ることでスポーツをはじめてみたり、ファッションの幅が広がったり……そんな、毎日が“ちょっと変わる”きっかけになってくれたら嬉しいですね。
野沢 和香
(のざわ わか)
1977年生まれ、神奈川県出身。雑誌「VERY」のレギュラーモデル、ヨガインストラクターとして活躍。
2013年12月からは、雑誌「からだにいいこと」表紙キャラクターにも抜擢され、上品な雰囲気と笑顔を絶やさない気さくなキャラクターで読者からはもちろん、ヨガインストラクターとしても支持が高い。
Instagram:@wakanozawa