これまで、アダストリアでは産休育休を経て活躍する女性スタッフをたくさんご紹介してきました。でも実は、育休を取得して活躍する男性スタッフも増えてきています。
今回は、産休育休に関するアドバイザーを担当する人事部の丹羽さんと、育休の取得経験があるベイフロー営業部の甲斐さん、ニコアンドの店長 割田さんが登場!取得した当時のエピソードや、取得して仕事やプライベートがどう変わったかなどについてお話しいただきました。
たくさんある家族のかたちのひとつとして、おふたりの働き方をご紹介できればと思います。
性別や職種、地域に関わらず、
誰もが子育てしやすい職場を目指して。
丹羽:今日は参加してくれてありがとうございます!人事部で産休育休に関するアドバイザーを担当する丹羽(にわ)です。2人とは、育休取得前もやり取りしていましたよね。
甲斐:はい!いろいろお世話になりました。僕はベイフロー営業部でMD(※)をしている甲斐(かい)です。育休を取得したのは娘が1歳になる直前の2022年12月。年末年始のお休みに合わせて、約1ヶ月の育休を取得しました。
※ MD(マーチャンダイザー):商品計画・商品企画を担当
割田:ニコアンド三井アウトレットパーク入間店で店長をしている割田(わりた)です。僕は子どもが3人いますが、初めて育休を取ったのは3人目の出産時。2022年の1月でニコアンドららぽーと立川立飛店に所属しているときですね。最近1歳半になったばかりで、多分甲斐さんの娘さんと同級生じゃないですか?
甲斐:ホントだ!僕は「パパママ育休プラス」という制度を利用したので、割田さんと休んだタイミングが違いますが、生まれた時期はすごく近いですね。
丹羽:「パパママ育休プラス」は以前からある国の制度ですが、2022年10月に法改正があり、「産後パパ育休」という新たな制度がスタートしました。通常の育児休業を含め、最大4分割して取得できるようになり、ご自身にあった取得の仕方が選べるようになり、より取りやすくなったんですよね。
甲斐:娘が生まれたとき、僕自身は出産や育休に関する制度についてほとんど知らなくて。だから当時はまず「育休を取るぞ」と決めて、そこから自分でいろいろ調べたりしていました。
割田:僕らが育休を取得した頃に比べると、社内の環境もかなり整いましたよね。丹羽さんのようなサポートしてくれる存在がいるだけでなく、産休・育休専用の社員向けポータルサイトができるなど、子育てしながら働くために必要な情報を、会社が積極的に提供してくれる体制がどんどん充実してきていると感じます。
丹羽:人事部では、育児と仕事の両立に関するサポートを今後も充実させたいと考えています。だから、「良くなっている」という声を聞くと嬉しいですね。
「頑張ってパパしてきてね」
快く受け入れてくれた、職場の空気。
割田:僕は総合職なので全国転勤があります。そのため、1人目の出産時は長野、2人目の出産時は富山……と、いろんな地域で働いてきました。毎回、出産時は妻が東京の実家へ里帰りしていましたが、3人目が産まれるときはたまたま僕も東京の店舗で働いていて。上の子たちが幼稚園に通っているなどの事情もあり、「よし、今回は育休を取ろう」と、上長に相談しました。
甲斐:僕は育休を取る際、同じ部署の上長に仕事の引き継ぎをお願いしていましたが、店長だとその辺りも大変だったんじゃないですか?
割田:いや、比較的スムーズだったと思います。「しっかり休んでくださいね」とか「頑張ってパパしてきてください」と、みんな快く受け入れてくれました。育休中は二番手として活躍するサブのスタッフに店長業務を担ってもらっていましたが、復帰したときに成長ぶりを見てすごく驚いたほど。「休むときは思い切って任せる」というのは、スタッフが成長するきっかけとしてもいいのかもしれないですね。
丹羽:確かに、その方が経験値も上がりそうですね。
割田:それに、僕が育休に入る前に上長が店舗のスタッフ全員と面談して「店長の育休中にお店でトラブルがあったら、こっちに連絡してね」と話してくれたんです。そうした周りのサポートもあり、育休中は家族との時間に集中できましたね。復帰後はスタッフからお祝いの品もたくさんいただいてしまって……実は、子どもの名前も店舗のみんなが決めてくれたんですよ。
甲斐:お子さんの名前も!?
割田:家族で考えた候補を3案ぐらいホワイトボードに書いて、アンケートを取って。いちばん人気だったのが実際に息子の名前になっています。
割田:でも、育休を取ることにまったく不安がなかったと言えば嘘になりますね。メディアとかでよく見る、キャリアアップなどに関する心配は全然なかったですが、単純に「こんなに長期間休んで大丈夫かな?」という感じで。
甲斐:僕も同じように思っていました。でも、いざ休むとまるで平気だったんですよ。なんなら「1ヶ月と言わず、3ヶ月ぐらい育休を取れば良かった!」と思ったぐらい。
割田:そうそう、本当にあっという間でした。0歳の時間って一瞬ですし、二度と体験できないから、取れるなら絶対に休んだ方がいいって思いますね。
丹羽:私がいろんなスタッフと話して感じるのは、育休を取得することに不安を感じる人がまだまだ多いということです。でも、子育てはずっと続くもの。育児と仕事をどう両立するかは、これからも考え続けることになると思います。その第一歩として、ぜひ育休取得をしていただきたいですね!育休は、育児をするのはもちろん、今後のご家族のプランや働き方などをお話する機会にもつながる大切な時間。ご家庭の事情や地域・店舗によって状況もさまざまだと思いますが、それぞれの事情に合わせて育休取得もしやすくなりましたし、全社で力を合わせてより取得しやすい環境を整えている最中ですので、「育休を取りたい」と少しでも思ったときは、まず相談してもらいたいです。
「どちらかがやる」ではなく、
「ふたりで一緒に」を子育ての要に。
丹羽:2人は育休期間中、どんな風に過ごしていたんですか?
甲斐:毎日子どもと出かけていました。家族との思い出がたくさん増えましたよ。
割田:育休中、子どもたち全員と密にコミュニケーションが取れたと感じています。仕事をしていると、大体帰宅は夜の10時過ぎ。とっくに子どもたちは寝ているんですよ。そんな毎日を過ごしているせいか、子どもの成長に気づくのがいつも遅くて。抱っこして、「あれ!?こんなに重かったっけ!?」と突然成長を感じることもしょっちゅうありました。だから、育休を通じて子どもの成長とちゃんと向き合えたのは、とても良かったと感じています。
甲斐:あと、僕は育休中に家事や育児に対する夫婦の分担が自然と整ったのが良かったですね。育休を通じて、自分は家事の中で何をするのが得意か、妻はどんな時間に手が空くのかなど、お互いのことが以前よりもよく見えるようになったと思います。復帰後も、どちらか一方が子育てを担うのではなく、夫婦でうまく分担できるように心がけています。例えば、子どもが熱を出して保育園から「お迎えに来てほしい」という連絡が来たときも、お互いに仕事の状況を伝え合いながら、そのとき迎えに行きやすい方に頼むとか。「家事も仕事も子育ても、2人で協力しながら」が自然とできているように感じていますね。
割田:いいですね。僕の妻は3人目の出産後、パン屋で働くようになりました。みんながまだ寝ている早朝に出勤して、僕が出勤する少し前に帰ってくる……なので、子どもたちの朝ご飯の準備や幼稚園の送り迎えは全部僕が担当しています。子どもと過ごす時間もそうだし、幼稚園のママ友もかなり増えました。
甲斐:朝、1人でお子さん3人分の準備!すごいですね。
割田:かなりバタバタです(笑)。でも、妻の「働きたい」という気持ちを叶えてあげられたので、良かったなと。
「子ども」というもう1人の人生を、
すぐそばで見守るという感動を味わいながら。
甲斐:娘が生まれてから、日々感動してばかりいます。普通に生活していると、そんなしょっちゅう感動しないじゃないですか。でも、娘が赤いクレヨンを持って「あか」と口にするようになったり、好きな音楽に合わせてそれっぽいメロディーを口ずさむようになったり、いつの間にかリズムに合わせて踊れるようになったり……そういう成長を目にすると、もう、感動しっぱなしなんです。
割田:僕は、子どもが生まれてから日曜の朝がすごく楽しみになりました。
甲斐:どういうことですか!?
割田:日曜の朝って、子ども向けアニメが放送されているじゃないですか。子どもと一緒に僕もハマっちゃって(笑)。あと、子どもがいて良かったと感じるのは、「自分以外の人の人生も歩めている」ということですかね。妻と結婚して2人分の人生を歩めるようになって、子どもが生まれて、今は5人分の人生を一緒に生きられる。それがすごく楽しいですね。「そういう生き方もあるんだ」を知れるのは、家族を持っていちばん良かったことだと感じています。多分、1人で生きていたら、日曜の朝はこんなに楽しみじゃないでしょうしね。
丹羽:私も子どもを2人育てています。子育てってすごく責任のあることだなと感じる一方で、子どもの成長を見るのが、すごく嬉しくもあるんですよね。今後、育休取得を含め、子育てをする方がもっともっと、育児と仕事を両立できるための環境を整えていきたいと思っているので、みなさん、待っていていただければ!
割田&甲斐:これからもっと変わっていくのが、僕たちとしてもすごく楽しみです!期待しています!
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