私たちにとって「ファッションをもっと楽しむ」とは

A-People

新社長と新入社員が語るファッションの今と未来。

「A-People」は、アダストリアで活躍するスタッフの働き方や考え方などにフォーカスし、それぞれの「Play fashion!」を探るコーナーです。今回登場するのは、2021年5月より取締役から取締役社長に就任した木村さんと、2021年4月よりアダストリアに新卒入社した大柿さんと座間味さん。これからの時代を担う社長として、社員としての目線で「Play fashion!」を語ります。

歴史の中で受け継がれ続ける、
チャレンジすることの大切さ。


座間味:グローバルワーク所属の座間味です。学生の頃は地元沖縄県のグローバルワークでアルバイトをしていました。当時は海外からの観光客の方を接客する機会が多く、「アダストリアの商品は世界中の人が求めているんだ」と感銘を受けて入社を決意しました。

大柿:ラコレ所属の大柿です。社長と直接お会いするのは初めてですが、先輩方から「気さくに話してくれる人だから安心して」と聞いていたので、今日をとても楽しみにしていました!


木村:ありがとうございます!こちらこそ、今日を楽しみにしていました!では、僕からも簡単な自己紹介を。アダストリアの前身である「ポイント」という会社に入社し、販売職や複数店舗の店長を経て、バイヤーや海外担当などの本部職へとステップアップしてきました。入社当時はまだ10前後の店舗を運営する規模感の会社で、今のアダストリアとはまったく違う環境。でも、そこでファッション業界のキャリアをたくさん積ませてもらい、一度退社して、ファッションの会社を立ち上げました。僕の上司だった福田会長(当時は福田専務)には、退社後も経営に関する相談によく乗ってもっていました。そうやって信頼関係を深める中、2007年には福田会長の会社と僕の会社を統合し、また上司と部下の関係に戻ったというわけです。多少の環境は違えども、僕もふたりと同じように現場からスタートした人間。気兼ねなく何でも聞いてくださいね。

座間味:アダストリアには本当にいろんな歴史があるんですね。

大柿:木村社長が現場にいた頃は、今とも環境が違いそうですね。

木村:僕が入社した頃は現在のような仕組みやルールがなく、すべて自分たちでいちから考えてつくっていた時代。そういう意味で多少の違いはあるかもしれないですが、基本的にはふたりと何も変わらないと思っていますよ。例えば、「まずはやってみよう」と、何事も前向きにチャレンジする風土などは、今も昔も同じですしね。


座間味:確かに、アダストリアはすごくチャレンジできる会社だと思います。僕は今、スタッフボード(※1)を通じてスタイリングの発信をしていますが、EC担当の方と本部で打ち合わせをする機会も多いんです。僕のような新人の意見もしっかり聞いてもらえるから、すごくチャレンジのしがいがありますね。これだけ規模の大きい会社にも関わらず、本当にどんなときも、一人ひとりのことをしっかりと見てくれていると感じるんです。

大柿:私も、座間味君と同じように感じています。 どちらかと言うと私は失敗を恐れてしまうタイプですが、店長やSV(※2)など、周りの人がみんな「失敗してもいいんだよ」と言ってくれるから、いろんなことに対して「やってみよう」と前向きに思えるんです。そのおかげで、成長できたことがたくさんあります。


木村:きっと、誰もが若手時代からチャレンジを通じて成長できた経験があるから、後輩にも同じような環境を与えたいと考えているんだと思いますよ。今、アダストリアの本部で活躍している人たち……例えば、海外事業を牽引している常務取締役の北村さん、R&D本部長の小林さん、執行役員の星野さん…… 全員、新しく事業を立ち上げたり、その責任者を任されたりと、さまざまなチャレンジを経て今のキャリアを築いてきています。「BUZZWIT」で今注目されているブランドも、新卒入社1年目、2年目の子が立ち上げたものなんですよ。


※1…スタッフボード:スタッフのリアルコーデを発信するスタイリングコンテンツ。
※2…SV (スーパーバイザー):出店エリア単位で複数店舗の管理を担当するポジション。

時代の中で変わらないもの、変わるもの。
その見極めが、アダストリアの未来をつくる。


木村:ふたりは、ファッション業界の変化についてどう感じていますか?

大柿:アパレル業界は常に変化していますが、特にインフルエンサーの存在は年々大きくなっていますよね。「自分の好きな人が着ている・オススメしているアイテムが欲しい」という風潮が強くなっていると感じます。

座間味:僕も同じように感じます。個人の発信力がすごく大きい時代だなと。


木村:僕がこの業界で働きはじめた当時は、アメカジが流行していた時代。スマホもなく、情報を手に入れるためにみんなが雑誌を買って、「雑誌に載っているこのアイテムがカッコイイ」「あのモデルが着ていた服が欲しい」と話していました。現在のファッションシーンと比較してみると、大きく変わったようにも感じますが、実は根本的なニーズは変わってないんですよ。情報源が雑誌からSNSになり、カリスマモデルが果たしていた役割を個人のインフルエンサーが担うようになったというだけ。きっとまた10年、20年もすれば「SNS?インフルエンサー?そういえば昔流行っていたよね」と言われる時代が来るんだと思います。

大柿:そのときはまた、SNSに変わる別の何かが流行っているということですね。

木村:そういうことだと思います。その中で私たちがやるべきなのは、時代が求めているものが何かを見極め、いち早く取り入れること。例えば、「.st(ドットエスティ)」がいい事例ですね。自社で初めてECサイトを立ち上げてから10年以上が経ちますが、恐らくこれは業界最長レベル。これからはECが必須だと予想した段階から参入したことで、他社がECサイトをはじめる頃には、物流体制などもしっかりと整っている、一歩先行く状態を築けていたんです。スピーディな成長を可能にしているのは、やはり「まず、やってみよう」の精神があるからでしょうね。いつの時代も、アダストリアを成長へと導いているのはチャレンジ精神なんです。

世の中がどれだけ便利になっても、
人と人とのつながりはなくならない。


大柿:ECサイトの価値は、コロナ禍を通じてさらに高まっていると感じます。でも個人的には、この先どれだけECサイトが発達してもリアル店舗は絶対になくならないと思うんです。だって、もしそんな未来があるのだとしたら、現時点で店舗は機能しなくなっているはず。でも実際は、毎日たくさんのお客さまが来てくれているし、新しい店舗もふえている。だからこれからもきっと、リアル店舗は求められ続けるだろうなと考えています。


木村:EC事業がこれだけ進化した今、リアル店舗の必要性はあらゆる業界で議論されているテーマですね。さまざまな意見がある中で、僕もリアル店舗を必要とする瞬間は必ずあると考えています。これはファッションに限った話ではなく、どんなものに対してもそうですね。デリバリーサービスが便利になっても、やっぱりたまにはお店で作りたての料理が食べたくなるし、リモート飲み会も楽しいけれど、結局は目の前で友達と一緒に飲む時間が充実していると感じたりする。スタッフボードも、ECの販売販促につながっているけれど、最近は「このスタッフさんに会いたい」と言って来店してくださるような、リアルに通じるニーズもふえてきているでしょう?

座間味:確かにそうですね!リアル店舗とECの連携がさらに深まるような 仕組みができれば 、お客さまにももっと楽しんでもらえそうですね。

アダストリアの存在を、もっと、
ライフスタイルの当たり前に。


木村:ファッションブランドを多角的に展開している企業は他にもありますが、ブランド単体で何百億という売上げ規模を維持している点はアダストリア独自の強み。もちろん、過去には役目を終えたブランドもありますが、それだけ、ブランドを立ち上げた経験値、事業として成功させるためのノウハウがアダストリアには蓄積されているということ。ぜひ、大柿さんや座間味君をはじめ、今頑張ってくれている若い人たちみんなに、その基盤を活かしたチャレンジをしてもらいたいと思っています。

大柿:私は、日常のシーンを切り取ったとき、そこにあるものがすべてアダストリアのアイテムでできている!という状態になれば素敵だと思うんです。洋服をはじめ、コスメや食器、家具なども既に販売していますが、やっぱりまだどうしても、アパレルのイメージが強いように感じていて。いろんなジャンルのアイテムが、当たり前に選ばれるようになればいいなと思います。例えばですけど、アダストリアの家電ブランドとか!


座間味:僕の家族が「新しい服を買ったよ」と見せてくれたものが、実はアダストリアのアイテムだった!ということがとても多いんです。既に、知らず知らずのうちにアダストリアの商品に囲まれているという状態は近づいていると思います。でも、それがもっと加速して、街でたまたま見かけた「コレいいな」と思うものが全部アダストリアの商品!という状態になればいいですよね。


木村:僕たちは「Play fashion!」をミッションに掲げていますが、ファッションとは決してアパレルに限った話ではないと考えています。ライフスタイルに関わるすべての要素が「Play fashion!」になり得るはず。アダストリアが目指しているのは、世間の人々に「アパレルの会社だった」と思われるほどの成長を遂げること。これからもさまざまなジャンルのブランドを生みだしながら、アパレルの枠を超えた未来を築いていきたいと思います。

大柿&座間味:はい!そんな未来を私たちも目指したいです!


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