渋谷区に本部を構えるアダストリアと、同じく渋谷区にキャンパスを持つ青山学院 。双方ともにS-SAP(シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー)協定のパートナーであることから、産学連携コラボが実現!BtoBプロデュース事業を専門に手がけるALC(アダストリア・ライフスタイル・クリエイション)監修の元 、渋谷区にグローバル旗艦店を展開するニコアンドと総勢12名の学生が、青山学院創立150周年の記念グッズを共同開発しました。一体、どんな風にアイテムがつくられていったのか。制作を担当したニコアンド プレスの 井利元菖さんとMDの梅澤奈央さん、青山学院の学生メンバー代表として、青山学院大学の入嶋菜帆さんと小浦咲さんにお話をうかがいます。
創立150周年の記念に「青学×niko and...」。
井利元:みなさんと一緒につくった青山学院創立150周年記念グッズ、ついに発売しましたね!
小浦:はい、待ち遠しかったです!
井利元:2024年は青山学院(以下、青学)創立150周年という記念の年。周年コンセプトである「響け、青学マインド」をテーマにトラックジャージ、ラグランロンT、ショルダーBAG、ポーチの計4種のアイテムを青山学院大学の学生のみなさんとニコアンドで一緒につくらせてもらいました。
梅澤:今回は校内公募を通じて12名の学生メンバーと一緒につくりましたが、2人はもともとニコアンドにどんなイメージを持っていましたか?
小浦:私は高校生の頃からニコアンドをよく着ているので、ニコアンドと青学が共同開発すると知って興味がわいたんです。「大学3年生で服がつくれるってすごくない!?」と思って、勇気を出して応募しました。
入嶋:私も、小学生の頃から親子でニコアンドを着ていました。ニコアンドはお洋服以外にも生活雑貨や家具を展開していますよね。お洋服のかわいさはもちろんですが、ライフスタイルにファッションを溶け込ませている感じがずっと好きでした。そんな素敵なブランドと一緒にアイテムがつくれたことがとても嬉しいです。
井利元:わー!ありがとうございます。
梅澤:学生さんたちとはまず全体のコンセプトやつくるアイテム数を決めて、そこからアイテム別にチームに分かれて制作を進めていきましたよね。
井利元:そうそう、どのアイテムにも青学にまつわるモチーフやカラーが入っているんです。青山キャンパスの象徴でもあるイチョウ並木、スクールカラーの濃緑色などなど……また、商品にプリントされている創立150周年記念のロゴは、ニコアンドと学生の皆さんがオリジナルで共同制作しました。
かわいく、使いやすく、さりげなく青学らしく。
入嶋:最初にコンセプトを決めるとき、皆で話したのは「THE 青学!」なデザインにはしないということ。周年記念だから青学らしさは出したいけど、全面に出過ぎると他大学の学生さんや一般の方が使いにくくなるので「さりげなさ」にこだわりました。
小浦:私はショルダーBAGのチームでしたが、色もサイズもデザインもすべて私たち学生の声が反映されていると思います!大学ではタブレット端末を使って授業を受けることが多いので、それが入る大きさがいいよねとか。ポケットのサイズはスマホや定期券が入れやすいものがいいねとか、たくさん話し合って。カラーを決めるときは満場一致で「黒がいい!」と意見がまとまりました。でも、中の生地はイチョウカラーにして青学らしさもしっかり取り入れています。キルティングの縫い幅はカジュアルさが出るよう、あえて広めの縫い幅にしてもらったのもこだわりですね。
梅澤:チャームにニコアンドのロゴと青学カラーを取り入れているんですよね。
入嶋:私はポーチを担当するチームでした。ニコアンドのロゴや底部分にキャンパスカラーを取り入れつつ、ベースのカラーはアイボリーでシンプルに。中のポケットはリップや目薬など「何を入れるか」を考えて使いやすいサイズを意識しました。ファスナーのあしらいにもいろいろこだわりを入れて。
梅澤:青学カラーのトラックジャージは、襟元のリブのサイズが通常よりも少し長くなっています。これは「顔を隠して小顔に見せたい」というニーズからこのサイズになったんですよね。オリジナル商品ではなかなかこの長さにはならないので、すごく新鮮で参考になりました。ラグランロンTはキャンパスの写真を取り入れていますが、これもパッと見ただけではキャンパスだと気付かないものをあえて採用しています。
小浦:ラグランロンTは結構オーバーサイズなんですよ。私は身長が低めなので、ハイウエストなスカートやショーパンとブーツの組み合わせで着たらかわいいかなって思います。
入嶋:私もこのトラックジャージに合わせるならショーパンとブーツかな。ヘッドフォンをしても合いそうですよね。ラグランロンTをゆったり着こなしつつ、ショルダーBAGをしても絶対似合うと思います。
井利元:今回のコラボは、とにかく「学生さんがつくりたいものを!」を優先して開発を進めました。みなさん真剣に取り組んでくれて、デザイン案をいくつかお見せしたときも、どの案がいいか一生懸命選んでくれて、一緒につくるのが楽しかったです。
小浦:ニコアンドの皆さんが作ってくださった創立記念ロゴは、青学らしさは出てるけどさりげなさもあって素敵なんですよ。皆さん気に入ってくれると自信を持っています!
「好き」で仕事を決めてもいい!視野を広げるきっかけに。
入嶋&小浦:私たちは今3年生で、これから就活も本格的に始まります。お二人はいつ頃からファッション業界に進もうと思ったんですか?ぜひ聞きたいです!
梅澤:私は学生の頃からファッション一筋。大学は経済学部に通っていましたが、ずっと「お洋服をつくりたい」と思っていました。
井利元:私は「誰かの役に立ちたい」という想いが根底にあって、介護や看護の仕事に興味を持った時期もありました。でも、高校のときにアダストリアが展開するブランドへお買い物に行ったら、販売員さんにすごくかわいくしてもらえて。「この人みたいになりたい!」と憧れてファッションの世界を目指すようになったんです。
入嶋:素敵ですね!私、もともとは将来の選択肢にファッション業界も入っていましたが、「お洋服は好きだけど、それを仕事に選ぶのはまた違うのかな?」という不安もあったんです。でも今回、皆で「こんなのが欲しい」と話し合う時間がとっても楽しくて「やっぱりファッション業界も視野に入れたい」と思える瞬間がたくさんありました。
小浦:うんうん、わかります!私も「お洋服が好き」な気持ちだけで仕事に選ぶのは違うのかなって思っていましたが、その価値観が大きく変わりました。私は元々興味があった報道に関する分野をゼミで学んでいます。でも、商品PRとしてSNSのリール動画をつくらせてもらえたのも刺激的でしたし、将来の選択肢が広がった気がします。
入嶋:個人的に勉強になったのは、ニコアンドの皆さんが製造過程にもとてもこだわっていたこと。刺繍の糸をどうするか、コストをどう調整するか、どのメーカーさんに依頼するかなど、普段お店でお洋服を選んでいるだけではわからない部分まで知られたのが印象的でした。
井利元:学生のみなさん、本当にいろんな活動をされているんですよ。小浦さんはテレビ局でアルバイトをしているし、他にも映像系のお仕事をされている方、メディア対応をした経験がある方など、皆さんすごくしっかりされていて。将来はファッションに関するお仕事に就きたいと考えている方もたくさんいました。共同開発を通じて「もっとファッションの仕事について知りたい」「もっとファッションの仕事をやってみたい」と思ってもらえたらいいなと考えていたので、そんな風に言ってもらえるととても嬉しいですね。
青学生らしさがあらわれた青山学院創立150周年記念グッズ、みんなに届け!
井利元:今回の共同開発では、完成後のPR活動も学生のみなさんと一緒に進めています。主にはSNSでの発信やキャンパス内での広報活動ですね。私もプレスとして日々さまざまな発信をしていますが、学生さんの意見はとても柔軟で発想力もあって「そんな考え方があるんだ」「こんなやり方があるんだ」と勉強になる部分がたくさんありました。「自分の価値観をもっとやわらかくしていこう」と思えるきっかけをもらったというか。
梅澤:学生の皆さんと一緒につくるのは刺激的ですよね。デザイン案を選んでもらうときに、目隠ししての多数決が始まったりしたじゃないですか。
井利元:あった!ありましたね!チームで何かを決めるときはじゃんけんをしたりして。「イエーイ!」って声も聞こえてくるなど、学生らしいにぎやかな雰囲気が新鮮でした。
小浦:本当にどの案も素敵で、多数決やじゃんけんじゃないと決められなかったんです(笑)。
入嶋:多数決も、ぜんぶ僅差だったもんね。
小浦:授業やアルバイトではなかなか体験できないことが味わえたのはもちろんですが、共同開発を通じて、相模原キャンパスに通う学生とつながりが持てたのも個人的には嬉しかったです。
梅澤:共同開発した4アイテムは青学の2キャンパスをはじめ、特設サイトや渋谷にあるニコアンドのグローバル旗艦店でも販売しています。ニコアンドとしても自信作となるアイテムに仕上がったので、ぜひたくさんの方に手に取ってもらいたいですね。
入嶋&小浦:年齢・性別問わずどんな方にも使いやすいものを目指して細部までこだわったので、青学生はもちろん、OB・OGの方、青学に興味がある方などいろんな方に手に取ってもらいたいです!
井利元:今回の共同開発では、ALC(アダストリア・ライフスタイル・クリエイション)という部署が監修を務めてくれています。ニコアンドは企業とコラボして商品をつくる機会は多いのですが、こんな風に学生の皆さんとコラボできるチャンスをもらえてすごくいい経験になりました。皆でつくったアイテムが、一人でも多くの人に届くといいなと思います。
ニコアンド販売特設ページ:https://www.dot-st.com/nikoand/disp/itemlist/?dispNo=002100708
青山学院購買会オンラインショップ:https://ivycskoubaikai.shop-pro.jp/
S-SAP(シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー)協定とは
渋谷区内に拠点を置く企業や大学などが区と協働し、地域の社会的課題を解決していく公民連携制度のこと。アダストリアではこれまでにも、渋谷区内の店舗でキッズ職業体験プログラムを開催するなど、さまざまな取り組みを行っています。
ALC(アダストリア・ライフスタイル・クリエイション)とは
さまざまなワクワクを創るBtoB事業専門のプロデュース集団。アダストリアが展開するブランドと連携しながら、企業や学校、団体との競業をトータルでプロデュース!ブランドと学校が連携した商品づくりを始め、企業の特徴とアダストリアの強みを活かしたユニフォームやオリジナルグッズの制作など、自由な発想と密なコミュニケーションでアイデアをかたちにしていきます。
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