私たちにとって「ファッションをもっと楽しむ」とは

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【ジンズ×アダストリア】接客No.1スタッフが語る、仕事の心得。

お店で商品を買うときに欠かせない接客タイム。ブランドや販売する人によって、いろんな接客スタイルが存在しますが、一体、スタッフはどんな想いで普段の接客に取り組んでいるのでしょうか。
今回は、接客のロールプレイング大会に出場し、全国1位を獲得したふたりのスタッフから接客の心得や大会に出場した経験を語っていただきます!メガネの販売本数日本一を誇る「JINS(ジンズ)」  の伊藤 二三(いとう ふたみ)さんをゲストに迎え、ローリーズファーム 店長の清水 満里奈(しみず まりな)さんと一緒にそれぞれが大切にしている接客の心得や大会から得られた成長エピソードについて教えてもらいます。


伊藤 二三(いとう ふたみ)さん
ジンズ 三井アウトレットパーク 木更津店 勤務。一般社団法人日本ショッピングセンター協会が主催する「第27回SC接客ロールプレイングコンテスト全国大会」で大賞・SC接客日本一及び経済産業大臣賞に輝いた経歴を持つ凄腕スタッフ。


清水 満里奈(しみず まりな)さん
ローリーズファーム ルミネ立川店 店長。アダストリア独自の接客認定社内制度「サービス・スキル・サーティフィケーション(通称SSC)選考会」において、上位3位中、最も輝かしい「ベスト オブ プラチナ」を受賞。全国約10,000人いるスタッフの頂点に選ばれた経験を生かして、現在も成長中。

「接客No.1」への道は、まず自分が楽しむことから。


伊藤:はじめまして!清水さん、今日はよろしくお願いします。

清水:よろしくお願いします。伊藤さんは、過去にいろいろな接客に関する大会や研修に参加されているんですよね。今、胸元につけているバッジも 「SC接客ロールプレイングコンテスト全国大会」で大賞を獲ったときのものだとか。すごいです!

伊藤:ありがとうございます!僕は「趣味はロープレ」と公言するほど大のロープレ好き。接客関係の大会や研修の情報を聞きつけては、積極的に参加していました。清水さんも、アダストリアが独自に開催している「SSC全国選考会」で全国No.1になられたんですよね。


清水:そうなんです!今日は、ベストオブプラチナというNo.1を受賞したときのバッジをつけさせていただきました。プラチナの他にも、ブロンズ・シルバー・ゴールドと全部で4種類のバッジがあるんですよ。今日は、私たちが出場した 大会に関するお話もいろいろできればと思います。まずお聞きしたいんですが、伊藤さんは普段の接客で大切にしていることって何かありますか?

伊藤:僕は普段から「自分自身が楽しく仕事ができているか」はかなり意識していますね。

清水:私も同じです!販売のお仕事をしていると、「商品を売らなきゃいけない」という気持ちが強くなる場合もあるかもしれませんが、商品を売るためにまず大事なのは、お客さまに楽しみながらお買いものをしてもらうこと。そのためにもまず、自分自身が楽しむことがいちばん大切なんですよね。


伊藤:僕も以前は「売るためにはどうすればいいか」を考えて接客をしていました。でも、何度も接客の大会や研修に出るうちに、「買っていただくためにはどうすればいいか」という意識に変わっていったんです。ロープレでいろんな接客のシチュエーションを考えていくうちに、段々とそういう意識が芽ばえてきました。結果としてお買い上げいただくのに変わりないんですが、お客さまの大切な時間をいただいているのだから、楽しんで過ごしてもらいたい。そしてせっかくなら、「この人から買って良かった」と思ってもらいたいと考えるようになりました。

清水:私も、「私から商品を買っていただく」ことの意味をいつも意識しています。同じような価格帯のアイテムを扱うファッションブランドがたくさん存在する中で、どうすればお客さまに選んでもらえるのだろう……を考えていくと、やっぱり「私自身」に価値を感じてもらうことが大事なのかなと。

伊藤:オンラインでも気軽に商品が買える時代だからこそ、そういう意識が大事になってきますよね。僕も、「伊藤さんから買いたいからお店に行こう」とか「伊藤さんがいるからジンズで買いたい」みたいに思ってもらいたい。僕たちが日々の目指しているものって、かなり似ているかもしれないですね。


※ロールプレイング、ロープレ……店舗での接客シーンを想定した疑似場面を設定し、参加者に自分の役割を演じてもらうことでスキルの習得・向上を促す学習方法のこと。

何度も練習して、いちばんを目指して。
大会出場はまるで「大人の青春」。


清水:私が接客の大会に興味を持ったのは、周りの人たちに「接客が上手だね」と褒めてもらえたのがきっかけなんですが、伊藤さんはどうでしたか?

伊藤:同じですよ。僕も周りの人や会社から接客スキルを評価されて自信がついて。「じゃあ接客の大会に出てみよう!」と意気込んだものの、最初に挑戦した大会の評価は散々……一緒に出ていた別のジンズスタッフが全国大会まで勝ち進んだこともあり、自信はポッキリ折れました(笑)。

清水:私も、初めて社内の接客の大会に参加したときは上位3位になれるよう目指して頑張っていたのですが、実際はそこには至らず…ブロンズには認定されたのですが、それでもすっごくくやしかったのを覚えています。


伊藤:そう、くやしいんですよね!でも、そのくやしさがバネになって「自分も絶対に全国に行くんだ」「No.1になるんだ」という野望が湧き、結果的に1位を獲ることができたんだと思います。

清水:私も「次は絶対に1位になるんだ」と、いろんな方に協力してもらいながら練習を繰り返していました。だから1位になれたときは本当に嬉しかったです!

伊藤:大会前って、お店の営業が終わってからみんなで集まって練習しませんか?

清水:します、します!大会出場を目指しているときは年齢やキャリア、ブランドも関係なくみんなで集まって練習して……まさに大人の青春!って感じですよね。


伊藤:その時間が楽しいですよね。それに、外部の大会や研修に出ると、いろんな業種の方の接客スタイルが見られるのも勉強になります。飲食、アクセサリー、雑貨……まったく違う商材を扱う人たちの接客からは「そういう切り口があるのか!」という発見が得られやすく、それがまた自分自身の成長につながっているようにも感じます。


清水:中には「大会とかに興味はあるけど、私は接客に自信がないし……」と感じている人もいるかもしれません。でも、結果に関係なく、挑戦するだけで十分成長につながると思うんですよね。せっかくのチャンスだし、挑戦するとなれば周りの人も絶対に応援してくれるから、ぜひトライしてみてほしいなって。

伊藤:「接客がもっとうまくなりたい」という人にとって、ロープレ大会は絶好のチャンスですもんね。


清水:出場するとなると練習も必要だし、シフトも調整しなくちゃいけないから大変……というイメージを抱く人もいると思います。でも、それでも私は「出てよかった」「出たからこそ成長できた」と断言できるので、みんなに薦めたいですね。

伊藤:うんうん、ジンズもみんな、大会に出るとなったらすごく応援して送り出してくれるんですよ。そういう仲間意識を感じるのも、大会の醍醐味なのかもしれないですね。でも、僕は全国1位を経験したので殿堂入りとなり、もう同じ大会には出られないんです。だから今は、「ジンズのスタッフがまた接客日本一になったよ!」と言われるようなお手伝いがしたいと思っています。トップを目指す側から、トップへと導く側へ。自分の経験や学びを社内のスタッフに伝えてみんなの接客スキルを磨くサポートをすることが、僕のこれから目指したい目標ですね。

清水:素敵な目標です!

「もっと接客が上手くなりたい」
その想いが、届いた瞬間。

清水:伊藤さんはパーソナルカラーや手話の勉強もされていると聞きましたが、それもや っぱり接客力向上のためですか?


伊藤:そうです!「もっとお客さまに喜んでいただくにはどうすればいいか」を考える中で、そういった知識や技術があればより良い提案ができそうだと思って勉強しました。実は、メガネをかけている人って、新しく買い替えるときも似たデザインやカラーを選ぶことがすごく多いんですよ。でも、よくよく話を聞いてみたら「本当は……」なニーズが出てきたりするもの。それに合わせて、お顔のタイプやパーソナルカラーの知識を応用してご提案したりすると、意外と新しい扉をひらくきっかけになったりするんです。普段着ているお洋服はどんな感じか、どんな自分になりたいか、どんなことに悩んでいるのか……接客で得たいろんな情報を組み合わせながら、「これだ!」と思うメガネをご提案させてもらっています。

清水:私も伊藤さんと同じように、お客さまとの会話を通じてその人が持つ本当のニーズを引き出すことを心がけています。最近とても印象的だったのが、もともと「ワンピースが1着欲しい」とご来店されたお客さまへの接客。いつもどんなタイプの服装を選ぶことが多いか、サイズはどうか、何か困っていることはないかなど、いろんな情報をお伺いした上で、全身のスタイリングをご提案させていただきました。そうしたら「これ、全部私の趣味にピッタリ!」と喜んでもらえ、ご提案した商品をトータル10点も購入してくださったんですよね。

伊藤:すごい、1着買う予定が10倍になっちゃったんですね!


清水:お見送りの際は「今シーズンのお買い物はこれで終わりだね」なんてお話しされていたんですが、その方は数週間後にまた「今度、気になっている人とお出かけをするから、そこで着ていく服をまた選んでほしい」とお買いものに来てくださったんです。そしてつい最近、「気になっていた彼とお付き合いができました!」とご報告にまた来てくださって。

伊藤:嬉しいエピソードですね。それに、お客さまはお洋服以上に「清水さん自身」に買い物の価値を感じてくれている!とても素晴らしいですね。

清水:本当に嬉しかったです。こういう経験ができるのも、やっぱり大会などを通じていろいろ成長できたからなんだなって感じますね。

販売する商品や伝える言葉は違っても、
お客さまに届けたい想いは同じ。


伊藤:アダストリアは「Play fashion!」を大事にしているんですよね。この言葉に込められた想いって、ジンズで私がやっている接客とすごく近しいのかなって感じました。ファッションやメガネ、それ以外のどんな業態の接客でも、「お客さまに新しい自分を見つけ出してもらうこと」が醍醐味なんじゃないかと僕は思っているんです。

清水:ジンズは「Magnify Life」という言葉を掲げていますよね。「いつもと世界が違って見える。JINSは、そんなきっかけを人々に提供したいと願う。」というメッセージが続いていて、それを読んで、ファッションもメガネも同じなんだなと感じました。私も、日頃から接客を通じて「お客さまの人生を明るくしたい」って思っているんですよ。私自身、好きなファッションアイテムを購入したことで自分の自信につながったり、明日が来るのが楽しみになったりという経験を何度もしてきました。お客さまにも、そういう体験を届けられたらいいなと思って日々接客をしています。これからも、日々接客スキル向上を目指したいと思います!


【「JINS(ジンズ)」のご紹介】
メガネの販売本数日本一を誇るアイウエアブランド。老若男女問わず多くの人々から支持されており、店頭には定番からトレンドの商品まで常時約1,200種を展開。世界的に活躍するデザイナーや建築家と協業した商品や、AIを駆使したサービスの開発など、お客さまの生活を豊かにするためのイノベーションの追求を続けています。

【「SSC全国選考会」のご紹介】
SSC(サービススキル認定制度)は、お客さまに高い満足を感じていただけるよう努力した従業員のスキルを認定するアダストリアグループ独自の認定制度です。
接客力と日々の行動において、他者への影響力のある販売スタッフをSSCアドバイザーとして認定しています。

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