茨城県水戸市を中心に活動するプロサッカークラブ「水戸ホーリーホック」(以下、ホーリーホック)。オフィシャルパートナーであるアダストリアは「NUMERALS(ヌメラルズ)」を移動着として提供するなど、さまざまなかたちでチームや選手をサポートしています。今回は、ホーリーホックの秋葉監督と鈴木選手をアダストリアのオフィスにお招きし、R&D本部長の小林 千晃とトークを行いました。
「水戸」という共通点からはじまった、
スポーツ×ファッションの関係。
秋葉監督&鈴木選手:今日はよろしくお願いします!
小林:こちらこそ、よろしくお願いします!じゃあ、まずは私たちの関係から改めて。アダストリアの歴史は、茨城県水戸市の小さな洋服店からスタートしています。本部を東京に移してからも「創業地である水戸を盛り上げたい」と、さまざまな活動をしてきました。ホーリーホックとの関係も、そんな想いからスタートしましたよね。
秋葉監督:2018年からのお付き合いですよね。本当にいつも支えてもらって!
小林:「#ファッションを力に」を合い言葉にチームの移動着などを提供していますが、それによって、サポーターやファンのみなさんに「ホーリーホックってかっこいい!」「水戸っておしゃれな地域だな」と思ってもらえる機会がふえれば嬉しいと思っています。
秋葉監督:移動着、すごく評判いいですよ!たくさんのチームから「ホーリーホックってかっこいいですよね」「うちもホーリーホックみたいな移動着で移動したいです」なんて言われます。
鈴木選手:僕も、いろんな選手から羨ましがられます!全員がヌメラルズを着ているとチームに統一感が出ますし、ホーリーホックのメンバーはみんなヌメラルズが大好きですね。
秋葉監督:一般的に、スポーツチームの移動着と言えばスーツ。でも、それだとカチッとしすぎてどうしてもリラックスができなくて……そういう問題を解決してくれたという意味でも、とても感謝しています。僕が今着ているアウターは着心地がよくて動きやすい上に、少しパリッとした印象のデザインで、人前に立って話すこともある監督という立場にうってつけのアイテムだと思います。喜丈が今着ているのもかっこいいよね!
鈴木選手:はい、すごくお気に入りです!ちょっとカラーが効いていて、着るだけでサマになりますよね。
秋葉監督:私たちはエンターテイナーでもあるので、人々に夢を与えるのもすごく大事な役割だと思っています。子どもたちに憧れてもらえたり、サポーターのみなさんにかっこいいと思われたり……その一翼を担ってくれているのが、ヌメラルズなんです。
鈴木選手:そうですね。今って、すごく「見られる」時代だと思うんです。試合中はもちろん、移動中の姿やSNSでの発言など「ちゃんとしないと!」という意識が常にあるので、ファッションの面でサポートしてもらえるのは本当に助かりますね。
スポーツ×ファッションで、
水戸も、サッカーも盛り上げる!
秋葉監督:2021年のアダストリアサンクスマッチでは、選手のバスに乗るシーンをファッションショーに見立てた企画を考えてくれたじゃないですか。あれも、めちゃくちゃ反響ありましたよ!
小林:会場に入るまでの道をランウェイに見立てて、全選手のスタイリングをヌメラルズで組ませてもらいましたよね!
鈴木選手:すごく楽しかったです!試合前だったので「これは絶対に負けられないぞ!」というプレッシャーも強かったですが(笑)。でも、サポーターのみなさんがたくさん写真を撮ってくれて、SNSにあがった動画や写真に反応してくれる人がいて……「かっこいい!」「かわいい!」「もっと見たい」などの声が聞けて嬉しかったですね。
秋葉監督:うんうん、相当話題になりましたよ。他のサッカーチームからも「何だあのファッションショーは!?」「うちでもやりたい!」と言われましたし。あれもやっぱり、各選手に似合うよう考えてくれたんですか?
小林:もちろん!身長や筋肉量、普段持っているアイテムや好きそうなものをイメージしながら、一人ひとり考えました。
鈴木選手:嬉しいです!でも実は僕、普段はあまりファッションに興味がなくて。サッカー選手はおしゃれ好きな人も多いですが、何を選んでいいのかわからないという人も結構いると思うんですよ。だから、私服などをアダストリアに選んでもらえる機会がもっとふえたらいいなと思います。それこそ、ファンのみなさんにかっこいいと感じてもらえるような!
小林:かっこいいものを着ると自分の自信にもつながりますしね。よしじゃあ、これからはもっといろんなファッションを考えてつくっていかないとだね!
ストレスなく着られる。
その裏側にある、企業努力。
秋葉監督:ヌメラルズは本当に機能性・デザイン性共に優れているブランドだと思います。どうやって生まれたんですか?
小林:ヌメラルズは「niko and ...(ニコアンド)」というブランドから生まれたサブブランド。ファッションとスポーツの中間をコンセプトにした商品を展開しています。でも、最初は社内のメンバーがプライベートでTシャツをつくったのがきっかけだったんですよ。
秋葉監督:そうなんですか!?
小林:アダストリアはスポーツ好きなスタッフが多く、社内にスポーツの部活がいくつもあります。あるとき、部活のメンバーとサッカーをプレーする用にTシャツをつくってみたんですが、それがもうめちゃくちゃ動きづらい!全然汗を吸わない!激しく動いたらすぐ糸がほつれる!と、とにかく改善点だらけで。私たちは「Play fashion!」を企業ミッションに掲げていますが、それをきっかけに次第に「スポーツを楽しめるファッション」を考えるようになったんです。
鈴木選手:ヌメラルズを着るようになってから、移動時の疲労感が格段に変わりました。試合に向かう際はバスや新幹線、飛行機で長時間移動しますし、ホテルで過ごす時間も多いですが、いつでもリラックスして過ごせるんです。
小林:嬉しいですね。「ストレスなく着られる」という点には、実はかなりだわっています。移動中は長時間座って過ごす他、階段の上り降りや荷物の出し入れなど、いろんな動きをするでしょう。その時間をなるべく快適に過ごしてもらいたくて。商品をつくる際には、厳しいチェックを何度も行っているんですよ。
鈴木選手:着心地のよさの裏には、そんなこだわりがあったんですね!
小林:「速乾性はあるか」「洗濯がしやすいか」「何度着てもへたれないか」「ヒモの長さはちょうどいいか」「サイズ感はどうか」など、本当にさまざまな点に気をつけています。実際にプロ並みにスポーツする人に着てもらって感想を聞いたり……。
秋葉監督:試行錯誤しながら完成を目指す姿は、私たちホーリーホックと似ている部分かもしれないですね。
失敗を恐れず挑戦を続ける。
それが、私たちの共通点。
鈴木選手:僕は大学在学時からプロとしてプレーさせてもらっていますが、19歳 のときに膝をケガしてから2年間、サッカーが一切できない時期がありました。リハビリ中、ケガをする前の試合での姿勢や練習の仕方など、サッカーとの向きあい方を改めて振り返っていたんですよね。すると、試合でも、練習でも、生活でも、「もっとチャレンジしておけばよかった」と感じることが多くて。「失敗を恐れて挑戦しなかった過去の自分」に対して、「そんな自分こそ失敗じゃないか」と思ったんです。そこからすごく意識が変わり、復帰した今は、「チャレンジすること」をとても大切にするようになりました。
秋葉監督:今、喜丈選手が普通に「2年間」と言いましたけど、本人からしたらとても長い期間だったと思うんです。並大抵の精神力じゃ乗り越えられなかったはず。ホーリーホックに来たばかりの頃は体も思うように動いていなかったし、よく乗り越えてくれたなと思いますね。ケガをしていた2年間で得た経験は、絶対に人として大きな成長につながっているはずだよ。
鈴木選手:秋葉監督はよく「前へ、ゴールへ」「バックパスしない」と言うじゃないですか。その言葉が、今の自分とすごくシンクロするんです。聞くたびにプレーが前向きになるし、おかげで、試合に出るチャンスも得られたんだと思います。
小林:ホーリーホックで初めて勝った試合では号泣してたよね。あの姿、今も目に焼き付いていますよ。
秋葉監督:僕たちは、失敗だらけです。特に僕なんか、毎日失敗しまくり。でも僕は、失敗したことがない人を知らない。失敗があるからこそ、大きく成長できると思うんです。さっき小林さんが「水戸の小さなお店からスタートした」と話していましたが、アダストリアも、たくさんの失敗と挑戦を繰り返してここまで大きく成長された企業。そういう背景を持った企業とコラボレーションできることを、とても嬉しく思います。
鈴木選手:本当に、僕もこうしてアダストリアと一緒に活動できることを嬉しく思います。でも、だからこそファッションだけでなく、もっと純粋にサッカーで結果を出したいですね!今、ホーリーホックはJ2ですが、まずはJ1で戦えるチームになり、そして日本の代表として戦えるチームに成長したいと思います。
秋葉監督:ホーリーホックには、素晴らしい選手やイケイケなスタッフがたくさんいます。まだまだ小さいチームですが、早くアダストリアに追いつき、一緒に成長できる関係になりたいですね。でも、小さいチームだからこそ、他がやったことないようなことに挑戦できるとも思うんです。そうやってできることから、チームを、水戸を、盛り上げていきます!
小林:期待しています!これからも、しっかりとサポートさせてくださいね。