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「LGBTQ+」を知る!気づく!アダストリアにできること

アダストリアでは「ADASTRIA DIVERSITY MEET UP」と称して、ダイバーシティ推進に向けた活動をはじめています。LGBTQ+をはじめとするセクシュアル・マイノリティや年齢、国籍、障がいの有無……さまざまな個性を持つ人たちが働きやすい環境をつくるためにはどうすればいいのか。お客さまに対して、一緒に働く人たちに対して、私たちができることは何か……。今回は、LGBTQ+当事者の方を5名ゲストに迎え、12名のアダストリアメンバーとのトークを通じて正しい知識や価値観を共有するイベントを実施しました。



イベントの様子やトーク内容は、「グラフィックレコーディング」を使ってリアルタイムで記録!東海大学4年生の仙田さんが、イベントの様子をイラストや図を使ってビジュアル化してくれます。さて、どんな話題が繰り広げられるのでしょうか。



※「LGBTQ+」とは、セクシュアル・マイノリティの総称として使われている言葉のひとつ。
L(レズビアン)は女性同性愛者、G(ゲイ)は男性同性愛者、B(バイセクシュアル)は両性愛者、T(トランスジェンダー)は主に身体的な性別と性自認が一致しない人、Q(クエスチョニング)は自分のセクシュアリティが分からない・意図的に決めていない・決まっていない人


テーマは、“LGBTQ+を受け入れる”って、どういうことだろう?



第1部は太田さんによるトークからスタートです!
太田さんはLGBTQ+をテーマにしたエンタメサイト「やる気あり美」の編集長。ご自身もゲイであることを公表し、さまざまな研修や公演に登壇されています。
「LGBTQ+を知っていますか?」というお話からはじまり、実は世の中の11人に1人はLGBTQ+だという事実、それなのにどうして私たちの周りには見えていないのか……といった内容のトークが繰り広げられます。



その後は、4グループに分かれてグループトーク。イベントに参加してくれたLGBTQ+当事者の方々からテーマに合わせてお話を聞いていきます。まずは、みなさんが「働くとき」と「お買い物をするとき」それぞれのシーンで、どんなときに「受け入れられている」「受け入れられていない」と感じるのかを紙に書いてもらいました。そのエピソードをきっかけに、グループ全員でさらに詳しくお話を聞いてみたり、質問したりと、トークを繰り広げていきます。



「職場で女性として扱ってもらえるので働きやすい」などと話す一方で、「更衣室で一緒になると、相手の女の子がなかなか着替えてくれない」「重たい荷物を持ってと頼まれた」といった経験をするなど、さまざまな角度から自身のエピソードを語ってくれるゲストのみなさん。



「メンズ向けの23.5cmのシューズが売っていない」「自分が行きたい洋服のコーナーに案内してもらえない」「どちらのトイレを使うのか気にされたことがある」



みなさんのお話を聞きながら、アダストリアのメンバーも自分たちがお店での接客中や面接中、プライベートなど、さまざまな場面で実際に体験したこと、感じたことを話していきます。



「じゃあ、どうすればそういうシーンをなくせるんだろう」「この問題って、LGBTQ+の人たち以外にもあてはまるかも」……途中でメンバー交代を挟みつつ、さらにトークは続きます。




トーク終了後は、それぞれに気づいたことや学んだことをふせんに書き、みんなでシェア。グループごとに発表していきます。

まず、相手を知ること。
相手の心を理解すること。



「お互いに信頼関係をつくることが大事!自分で勝手に決めつけず、相手の話を聞いて、どう思っているか、どうして欲しいかをちゃんと理解した上で接していきたいと思いました」

「アダストリアでは、本名ではなく通称名での勤務が認められていたり、就業規則等から男性・女性の表現を無くしたりといった働きかけを既にはじめています。でも、今日みなさんからお話を聞いて、まだまだやるべきことやできることがあると感じました。私は人事部で働いているので、もっと誰もが働きやすい環境をつくれるよう頑張ります!」



「今日みなさんと会話するまで、“みんな同じ”だという意識で受け入れていたつもりでしたが、そうじゃなくて、“みんな違う”という前提で受け入れることが大切なんだと気付かされました」

「店舗で働いていると、LGBTQ+の方と接する機会が結構あるので、私としてはもう当たり前のことだと思っていたというか。でも今日お話を聞いて、私だけじゃなく、もっとアダストリアとして“LGBTQ+の人たちを受け入れている”ことを発信していきたいと思いました。他の店舗や本部の人たちに私が知っていること、感じたことを伝えて、会社としての理解をもっと深めたいです」



実際にお話を聞いて、それぞれに感じることを素直に伝えて、第1部が終了。みんなすっかり打ち解けた様子で、休憩中も会話が飛び交っていました。



「グラフィックレコーディング」も、トークに合わせてどんどん盛り上がっています。

「アライ」って何だろう。
私たちにできることって、何があるんだろう。

そして、イベントは第2部へ。2020年までに1万人のLGBTQ+当事者の方々のポートレート撮影を目指すカミングアウト・フォト・プロジェクト「OUT IN JAPAN」を主催する認定NPO法人グッド・エイジング・エールズの代表、松中権さんによるトークショーがはじまります。



自身もゲイであることをカミングアウトしている松中さん。プロジェクトが生まれた経緯や、カミングアウトに至るまでの経験談、実際に起きたアウンティングに関する事件などについてお話をしてくれました。



「みなさんの周りにいるLGBTQ+の人たちは、明るい雰囲気の人が多いかもしれません。でも、その見えている明るさや笑顔は、もしかすると“フリ”かもしれないということ。そして、実はみなさんから見えていないところでは、明るく過ごせていない人がまだたくさんいるのだということ。そんなことを考えたり、知ったりするきっかけになればと思います」



そして、再び太田さんが登壇。今度は「アライ」について話してくれました。

アライとは、LGBTQ+の方々の活動を支持し、支援する人のこと。「受け入れたい」という気持ちを持っていることがアライのスタートであり、そこから基本的な知識を増やし、自分自身の価値観を変え、自分はアライであると表明することが大切だと教えてくれます。



「例えば、自分のことをノーマルと言うのはあまりオススメしません。ノーマルの対義語はアブノーマル。でも、私たちは決して異常でも変態でもないのだから、ストレートという呼び方をした方がいいですよね」
「会話の中でLGBTQ+に関する話題を取り上げたり、レインボーグッズを活用してアライであると表明したりするのも活動のひとつですね」
など、わかりやすい例を出しながら、基本的な知識を教えてくれる太田さん。その上で、「いろいろな意見や価値観を持っている人がいる。だからこそ、アライには正解はない」とも話してくれました。



正解がないからこそ、基本的な知識を身につけること、そして、当事者に耳を傾けること、自分にできることが何かを考え続けることが大事なんですね。



私たちにできる「アライ」とは何か。今日から何を変えることができるか。みんなでふせんに書いて、最後にみんなで発表していきます。

知ること、それを伝えること。
そして大切なのは、これからも考え続けること。



「LGBTQ+の人が11人に1人はいるということに驚きました。今日のイベントに参加して知ったこと、感じたことを、自分の周りにいる人たちへしっかり伝えることでアライ活動を進めたいです」



「自分はアダストリアメンバーであり、LGBTQ+の当事者でもあります。今日いろんなお話を聞いて、自分はカミングアウトしてはいるけど、それでも無意識のうちに人と距離を取っているところがあるかもしれないと感じました。もっといろんなことや人に興味を持って、当事者としてできることを広めていきたいです」

「CSR担当としてLGBTQ+に関するイベントへの参加を推進していく中、社内のいろいろな人と接する機会があります。アダストリアは社員数が多い分、良くも悪くもいろいろな価値観が存在するなと実感することが多々あるんです。何事においても、誰に対しても、“決めつけないこと”。このことをいつも心に留めて活動したいと思います」



「今日、みなさんからお話を聞いて感じたのは、自分がイヤだなと思うことと、みなさんがイヤだと思っていることは意外と共通しているということでした。“一人の人間として”どう接するのがベストなのかを考えていきたいです」
「トークの中で出た“LGBTQ+という言葉すらなくなればいい”というセリフが印象的でした。今日ここで聞いたこと、感じたことをきっかけに、自分も何か行動に移していきたいですね。僕一人の力で社会を変えることは難しいけれど、自分の手の届く範囲の無関心をなくすことはできるはず。まずはそうやって、できることからチャレンジしていきます!」





みんなの考えた“今日から変えられること”をふせんに書いて貼り付けて、「グラフィックレコーディング」も見事完成!最後は全員で記念撮影を行い、イベントは終了です。



イベントを終えて感じたこと。

登壇者:太田さんより



ダイバーシティやLGBTQ+に関するイベントって、会社主体で進めることが多いんです。でも、今日のイベントにはスタッフのみなさんがすごく熱量を持って参加してくれていて、「私たちがもっと頑張って、できることを考えて、本部にもその声をちゃんと伝えていきます」とまで言ってくれたんです。その熱量は、間違いなく会社全体を変える力になると思います。今日はみなさんの想いに触れられて、本当に良かったです。

グラフィックレコーディング担当:東海大学4年生 仙田さんより



アライは、発信していくことも大事。僕はこうやって絵を描くことで、今日得た知識を発信することができました。絵を描くスキルがこんな風に役立つことが、とても嬉しく思いました。

イベント主催:CSR担当佐々木さんより



やっぱり、どうしても当事者にしかわからない部分ってあると思います。でも、こういう機会を通じてお互いに知り合えるチャンスをつくれば、歩み寄ることはできますよね。知る機会、話す機会をどんどんつくってアダストリアのダイバーシティをもっともっと推進し、「働きやすい」に加え、「モチベーションアップ」にもつながる環境をつくっていきたいです。

Column

アダストリアでは、これからもさまざまなカタチでアライ活動を続け、ダイバーシティを推進していきます。私たちにできるアライは何か、ダイバーシティに向けてできることは何か。みんなで一緒に考えていきましょう。

また、2019年4月28日29日には、アジア最大級のLGBTQ+の祭典と言われる「TOKYO RAINBOW PRIDE 2019」にも参加!LGBTQ+に関する運動を象徴するレインボーカラーを取り入れたアイテムをご用意するなど、ファッションを通じてLGBTQ+の活動を広めるきっかけをつくっていきます。


「TOKYO RAINBOW PRIDE」

アジア最大級と言われるLGBTQ+の祭典。毎年、渋谷区を中心に開催され、10万人以上の人々が参加しています。パレードや音楽ライブ、アダストリアがサポートしている「OUT IN JAPAN」の撮影などさまざまなプログラムがあり、LGBTQ+やアライの方々が集います。

「TOKYO RAINBOW PRIDE 2019」が4月28日・29日に開催予定!
ファッションを通じて、イベントを盛り上げ、私たち自身も理解を深め、ダイバーシティの推進に取り組んでいきます。イベント期間中、「GLOBAL WORK」「niko and …」「bijorie」の各ブランドオリジナルのレインボーグッズも発売予定です。
http://outinjapan.com/


「OUT IN JAPAN」

LGBTQ+をはじめとする、セクシュアル・マイノリティの方々を対象にしたカミングアウト・フォト・プロジェクトです。世界的な写真家であるレスリー・キー氏がポートレートを撮影し、WEBや写真展などを通じて発信。2020年までに1万人のポートレート撮影を目指しており、アダストリアでは、撮影会での衣装提供やスタイリングを通じてイベントをサポートしています。
http://outinjapan.com/


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