～地元のお客さまとともにファッションロスのない世界を目指す～
「Play fashion!」をミッションに掲げる株式会社アダストリアでは事業を通じ、ファッションロスのない世界を目指す、衣料品回収プロジェクト「Play Cycle!」を行っています。この度、Play Cycle!の活動の一環として、弊社が展開するGLOBAL WORK（グローバルワーク）と地域の学校が連携し、小学生と高校生に向け、ファッションロス（＝衣料品廃棄）の社会課題を知ってもらい、リサイクルに対する意識向上を目的とした特別授業と衣料品回収を行う、全２回のプログラムを実施いたしました。
当プログラムはファッションを通じた環境活動として、各地域に出店している店舗が主体となり、地元の学校と協業するかたちで、実施いたしました。将来を担う生徒たちに向け、ファッションロスの現状と衣料品リサイクルの大切さを伝え、実際に衣料品回収に参加することで、「衣料品のリサイクル＝日常の中でできる環境活動である」ということを気づいていただく機会を提供しています。
今年の4月から7月にかけて、神奈川県と茨城県の２か所の地域で当プログラムを実施いたしました。第1回目は神奈川県横浜市にある、学校法人森村学園初等部4年生の児童約120名と、グローバルワークららぽーと横浜店が、第2回目は当社の創業地である茨城県水戸市の、学校法人大成学園大成女子高等学校家庭科3年生の生徒約30名と、グローバルワークイオンモール水戸内原店が、共に取り組みました。
本プログラムでは2回のカリキュラムを通じ、店長から参加生徒に向けて、“ファッションロスの現状”と“衣料品がどのような過程を経てリサイクルされるのか”を伝えます。そして、実際に校内で行う衣料品回収に参加することで、衣料品がリサイクルされるまでに必要な作業を生徒が体験できる内容です。
特別授業では実施店舗の店長から、ファッションロスの現状とリサイクル後の行方について、説明をいたしました。高校生向けの講義では、難易度を上げ、素材別のリサイクル過程の説明をすることで、更に理解を深めていただくことができました。特別授業を受けた生徒のみなさんは、衣料品リサイクルの大切さや活動の意義をきちんと理解されている様子でした。
講義後、本プログラムの集大成として、今回のプログラムの実施に取り組んでくれた事務局の生徒が主導となり、動画やチラシといった告知物の製作・学校で行う衣料品回収の宣伝を行い、自分たちの力で衣料品回収キャンペーンを実施してくれました。生徒のみなさんはどうしたらたくさんの人に活動を理解してもらい、賛同してもらえるかを試行錯誤しながら、告知物の製作に真剣に取り組んでいました。
最後に、衣料品回収で集まった衣料品は、生徒たち自らの手で種類別の基準に沿って仕分けをし、梱包、発送作業を行い、プログラムが終了いたしました。校内の衣料品回収では、約400枚の衣料品を回収し、リサイクルすることができました。今までは捨てられていた衣料品を自ら回収し、リサイクルに必要な作業を体験することで、これまでどれだけ膨大な量の衣料品が手放され、廃棄されてきたのかを参加者に体感していただくことができました。
プログラム終了後、参加者たちからは「衣料品リサイクルに賛同し、これからはお洋服を捨てずに、衣料品回収を行っている近くのお店に持っていきます！」といった、感想を聞くことができ、リサイクルに対する意識も高まった様子でした。
アダストリアはサステナビリティの重点テーマのひとつとして「環境を守る」を掲げ、事業による環境負荷を低減し、ファッションの世界をサステナブルにするべく、様々な取り組みを行っています。その中でも、「ファッションロスのない世界」のビジョンの実現に向けた取り組みのひとつとして、衣料品回収プロジェクトPlay Cycle!に取り組んでいます。当社はこれからも、お客さまや地域とともに、サステナブルなファッションの楽しみ方を提案していきたいと考えています。
■Play Cycle!について
2016年からスタートしたアダストリアの衣料品回収プロジェクト。ショッピングモールの期間限定のイベントや店舗での常設回収を通じて、購入の有無やブランドを問わず、お客さまの不要な衣料品を回収しています。活動スタートからこれまで、約９万枚の衣料品を回収し、リサイクルしてきました。2021年にはプロバスケットボールリーグBリーグとコラボイベントを実施し、異業種と協業を行うなど、年々活動の幅を広げています。
※常設回収実施店舗：グローバルワーク36店舗、エジック2店舗（詳細は下記の特設サイトからご覧ください）
■Play Cycle!特設サイト
https://www.adastria.co.jp/playcycle/