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環境を守る

サステナブルなものづくりを目指し、サステナビリティ・セミナーを社内で開催

5月21日(火)に本部従業員を対象とし、SDGsやアパレル業界のサステナビリティの動向を基礎から学び、理解を深めるべく社内セミナーを開催しました。帝人フロンティア株式会社 志甫様にゲストスピーカーとしてお越しいただき、アパレルの素材調達におけるサステナビリティの動向についてお話しいただきました。

当日は、副社長の木村より「なぜ、アダストリアがサステナビリティを推進するのか」ということを参加者と共有し、価格ではない価値をお客さまに伝え、持続可能な消費行動を喚起していくことが、業界におけるアダストリアの役割であると従業員に向けてメッセージを発信しました。

次にゲストスピーカーの志甫様より、「アパレルにおけるサステナビリティの動向 ~持続可能な素材調達とは~」というテーマでお話をいただきました。まず、Tシャツ1枚あたり500mlのペットボトルの水が約5,800本分使用されており、さらにそのようにして作られた服の4枚に1枚が捨てられている、という衝撃的な数字からスタートしました。私たちのビジネスがいかに環境と密接に関わっているのか、身近な物で示していただき、会場からも驚きの声があがりました。また、世界で「サステナビリティ」が注目されるきっかけとなったSDGsやパリ協定での議論、アパレル業界ではサステナビリティを推進するための出発点として素材が注目されていることをお話しいただきました。続いて、素材の動向について数値を交え分かり易くご提示いただきました。最後に、持続可能な素材調達における課題として、まだ技術開発が日進月歩で進む中で、グリーンウォッシュやSDGsウォッシュ(※)にならないように過大な表現をしないこと、新しい技術を取り入れた素材は一定のコストアップになってしまうことなど、トピックスは多岐にわたりました。

(※)グリーンウォッシュ、SDGsウォッシュ:グリーンウォッシュとは、実態が伴っていないにも関わらず環境に良いというイメージだけをPRに使用する行為を揶揄する言葉。SDGsウォッシュも同様に、実態が伴っていないにも関わらず、上辺だけSDGsへ対応しているように見せかけることを指します。

参加者からは、「お客さまにとってのメリットをブランドで話す機会を設けようと思った。」、「コストが上がってもやっていくべきだと感じた。」、「欧米では日本よりも進んでいて、危機感を感じた。」という感想があがりました。

アダストリアがサステナブル経営を実践していくにあたり、従業員自身が「サステナビリティ」という言葉だけに惑わされず、いったい何において持続可能なのか、ということをしっかりと理解し、お客さまに伝えていくことが必要だと考えます。今後もより従業員の意識を高め、持続可能な社会をつくるために一人ひとりが業務の中で何を実践すべきか考える機会をつくってまいります。